京極彩子の部屋

ロイヤル・アカデミー展


※画像リンクの追加に伴い、文章を修正いたしました。


八王子の東京富士美術館で開催されているロイヤル・アカデミー展を見てきました(^-^)v

ロイヤル・アカデミー展

5月のブログにも書きましたが、私は今年、イギリス美術鑑賞を目的としたロンドン旅行を真剣に検討しながらも果たせなかったのです(T△T)

それゆえロイヤルアカデミーと聞いただけでも胸が高鳴るのですが、
その上に、東京富士美術館は日本で最も多くオールドマスターの絵画を所有している、文字通り日本の『美の殿堂』でもある為、
特別展だけでなく常設展も見逃す事は出来ません。


近くにあれば毎日でも通いたい(泣)…とはいえ八王子は我が家からは遠いため、
三越旅行部の開催しているバス旅倶楽部という日帰りツアーで行ったのですが、ここに問題が1つ(^^;)

美術館の鑑賞時間が1時間半しかないのです(○_○)

そこで他の皆さんは学芸員の解説を聴かれた後に特別展から(或いは特別展のみ)ご覧になったのですが、
うちの母娘だけは解説を失礼して、常設展から見て廻りました。

イザ、常設展に入ってみてびっくり!!

特別展に合わせて、東京富士美術館所蔵のイギリス絵画の名品が展示された一室があり、
ヴァン・ダイク、ピーター・レリー(のジェームズ2世の肖像画)、レノルズ、ゲインズバラ、ターナーと一緒に、
何とトマス・ローレンスのジョージ4世の全身像が並んでいるではありませんか\(◎o◎)/

トマス・ローレンス作 ジョージ4世の肖像画 東京富士美術館所蔵
Wikipedia画像


調べたところこれとほぼ同じ構図のものがバチカン美術館にもありました。

ネットで比べた限りでは、東京富士美術館のそれは髪の毛の一部分が背景のカーテンに溶け込んでいるなど、
細部にわずかな違いはあるものの、バチカン美術館と遜色のない誠に立派なものです。

実は事前にこのジョージ4世の肖像画が常設展に出ていることを知って、
それが常設展にこだわった理由の1つでもあったのですが、よもやこれほど見事な出来とは思いませんでした。

10月17日に書いた『肖像画で読み解くイギリス史』のブックレビューで、たまたまトマス・ローレンスの擁護をした御利益でしょうか…

他の日本の美術館ではまずお目にかかれない、掘り出し物に出逢いました(*^-^*)


肝心のロイヤル・アカデミー展はと言えば、決してレベルの低い出品ではなく、
ローレンスの自画像なども彼の独特の魅力である瞳の美しさが印象的でしたが、いわゆる習作でバストアップという事もあり、
一般的にインパクトがあったかどうかは…?

ましてサージェントに至っては明らかに東京富士美術館の所蔵品の方が見栄えがして、
常設展のロイヤル・アカデミー関連の展示を見た後では、位負けの感がありました(^-^;)

その中で私の印象に残ったのは、ジェイムズ・ジェビューサ・シャノンが自分の娘を描いた肖像画です。

ジェイムズ・ジェビューサ・シャノン作「Black&Silver」1910年
画像 ロイヤル・アカデミー公式ホームページより


ちょうど村上リコさんの『英国貴族の令嬢』(ふくろうの本)を読んでシャノンに興味を持ったところだったので、とても嬉しくじっくりと鑑賞しました。

ポスターにもなったミレイの「べラスケスの想い出」は、彼の研究も空しくドレスの質感はベラスケスの足元にも及ばす、
顔も歪んでいて、ミレイならではの魅力が全く感じられず、私だけでなく多くの鑑賞者が足早に前を通り過ぎていました。


実は今回のロイヤル・アカデミー展ツアー、そのちょうど2週間前に大変な風邪を引き込んでしまい、
持病の甲状腺機能障害に加えて肝機能も低下しているとのことで、
発熱してからも殆んど風邪薬を飲むことができなかった為、ひたすら自宅に引きこもってツアーの日を待っていました。

いつにもまして関節炎や腱鞘炎が辛く、メールやブログも休んでいた為、
はからずもツアーを迎えた当日に、友人たちから無事を確認するメールが続けて届いたほどです(笑)


しかしそこまでしても見る価値のある展覧会と美術館見学でした。

印象派絵画を持っている美術館は日本にもたくさんありますから、東京富士美術館は永遠にオールドマスターの殿堂であってほしいと切に願っております。

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